平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(303)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(69)

博多3日目の朝。
帰路は7時5分発のANA1672便。
ホテルをチェックアウトして空港に向かう。
街はまだ暗いのだけれど、人の働いている気配が、気持ちを引き締める。
空港に着いてチェックインしたら、朝食を食べよう。
レストランのフロアに行くと、機長さんやスチュワーデスさんが、朝食を食べていた。
こんなところで食べるんですね。

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サンドイッチセットを食べながら、まだ薄暗い空港のコンクリートの上に静かに泊まっている飛行機を見ていると、遠くまできたんだなあって思った。
とはいうものの、ゆっくり旅情に浸っている時間は無い。
食べたらすぐに搭乗口に向かう。
そして、プロペラ機で伊丹へ飛んだ。
そして、伊丹からバスで、難波へ移動して、そのまま出勤。
もう、いつもの生活に戻っている。
さっきまでは福岡にいたんだけどね。
さて、この文章を書いている時は、もう福岡の縁会から早くも20日近く経ってしまった。
それにしても書くの遅いね、我ながら。
帰って来て、それだけの日にちが過ぎて、やっと今、みゆきさんの携帯に入れた歌を聴き始めた。
大阪のオリックス劇場の縁会からだと1カ月聴いていない。
聴きたくなかったんです。
コンサートに参加して、遠くて遠くて遠いけれど、まさに、みゆきさんが目の前にいて、お喋りをしてくれたり、大好きな曲を歌ってくれたりした。
凡はそれほど記憶力が良いという訳ではないのだけれど、みゆきさんの可愛い声や仕草の映像の小さな欠片が、まだ凡の頭の中に断片的に残っているんです。
それは大切な欠片。
それを忘れないように、時に取り出しては温めていたい。
いつかは、忘れてしまうだろうけど、忘れたくない。
真綿にそっと包んでおきたい宝石。
そんな思いがあって、携帯に入っている歌を聴くと、その欠片が、もっと小さくなって消えてしまいそうで怖かったんです。
でも、いくらなんでも大阪からいうと1カ月経ったんだから聴いてみようと思ったのです。
通勤電車の吊り革につかまって、目をつむる。
うっとり。
とはいうものの、生のみゆきさんを知ってるからね、やっぱり寂しい。
今回も、DVDを作ってくれないものだろうか。
みゆきさんのコンサートの縁会の千秋楽にも参加できて、幸せでありました。
ありがとう、みゆきさーん。

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