平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(253)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(22)

東京の朝。
なんか違うね。
ちょっとカッコイイ朝。
久しぶりに来たんだけれど、人のこころを少しばかり高揚させる街。
さて、今日はどうする。
どうするとは言ったのでありますが、もし東京で何も事が起こらなかったならば、行ってみよかなと思っていたところへ、行ってみることにしようかな。
「岡本太郎記念館」
これも何の縁なのだろうか。
東京へ行くと決まった後に、本屋で何気なく立ち止まったコーナーに、その本があった。
「自分の中に毒を持て」あなたは“常識人間“を捨てられるか(岡本太郎著)

画像

それまでは、岡本太郎と聞いても、それほど興味が無かった。
大阪万博のときに太陽の塔を作った、ちょっと変わった人だというぐらいのイメージだ。
とはいうものの、このちょっと「変わった」というのはB型の凡にとっての褒め言葉ではります。
何気なくその本を手に取って、少し立ち読みをした。
思いっきりお尻を蹴り上げられた。
そして、涙が出そうになった。
ぼくは、人間なんてただ生きていればいいんだと思っていた。
その考えは今も変わらない。
人生の目的や、くそ面倒くさい理屈はいらない。
ただ生きていればいい。
中年と言われる年頃になってからは、親鸞さんの言葉に共感を覚え。
すべてを任せてしまうことの素晴らしさを知った。
でも、それを隠れ蓑にして、後ろ向きな諦めに甘んじていなかったか。
そんな凡の弱さを、思いっきり否定してくれた。
岡本太郎さんのこの本は、人のこころを強烈に鼓舞してくれる。
その内容については、書かないでおこう。
1冊の本すべてが、ぼくのこころを動かしてくれた文章であり、その言葉に出会えたことに感謝したい。
これがぼくにとって、いつも近くに置いておきたい本であります。
凡は人に本を薦めるなんてことは、押し付けであり、無意味な行動だと思うのでありますが、この本だけは、お薦めであるのかもしれない。
かもしれないというのは、いくら凡が薦めたって、本との出会いなんて、本当に縁というかタイミングなんですもんね。
それに、今、ただ今は、ただ今現在は、猛烈に感動しているんだけれど、凡だってそのうちに考え方も変わるかもしれない。
そんなんで、薦めたら無責任だもんね。
ということで、今日は岡本太郎記念館に行こう。
さて、その前に朝食といたしましょう。
ここコンフォートホテル東京東日本橋は、朝食が無料だ。
無料と書いた時点で、凡は笑っている。
だってね。
無料だって言ったって、ホテル代は取るんだから、普通はそこに含まれていんだっていうことだもんね。
誰だってそう思うよね。
でも、まあ無料ということなんだから、素直に喜びましょう。
朝食の会場は、ロビーと同じ2階にある。
入り口におかずがならんでいて、奥に食堂風のテーブルが並んでいた。
無料サービスだけあって、それほど品数は多くない。
とはいうものの、必要十分な内容で、高い料金の朝食バイキングより、ある意味いいかもしれない。
ゆっくりとホテルの豪華な朝食を食べるというより、これから1日の始まりに元気をつけるための朝ごはんを食べるという感じ。
パンやコーヒー、スクランブルエッグ、スープという洋食もあり、おにぎりとお味噌汁の和食もある。

画像

特に、このおにぎりは良かったな。
柔らかいご飯が好きな凡にはちょっと硬かったが、おにぎりがあるホテルなんて他にない。
元気の出る朝食を食べた後は、ロビーの横にあるパソコンで岡本太郎記念館の地図を印刷した。
椅子は無いんだけど、パソコンが無料で使えて、白黒だけどプリントアウトもできる。
レンタルして使うほどではないけれど、ちょっと調べものをしたいなんていうときは便利だ。
こういうところが、このホテルのいいところだろうね。
さて、朝食で元気も出たので、出発するとしますか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました