散散歩歩。(166)高等な温泉で、恨めしや。

ホテルや旅館で、ぐっすりと朝まで寝ることが出来ない。
大抵は、お酒の飲みすぎで、すぐに寝てしまうのだけれど、夜中に何度も目が覚めて、
朝方は、早くから椅子に座って窓の外を眺めたりガイドブックやその土地で集めたパンフレットを読んだりして、明るくなるのを待つ。
さて、別府でも例外ではなく、夜中にペットボトルの水を飲んでは、ここは間違いなく別府なんだなあと思いながら朝を待った。
朝になると、遠くの山には湯煙が何本も立ち上っているのが見える。

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♪ババンバ、バンバン、バン。アビバ、ビバビバー♪
ここは、温泉地。
こんな風景だけで嬉しくなる。
さて、朝食の前に、朝風呂に入りに行きましょう。
杉乃井ホテルには、宿泊者専用の浴場もある。
本館地下にある「みどり湯」。

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(杉乃井ホテルのHPから拝借。)
スギノイパレスの棚湯に比べると小ぶりだけれど、ここだけ見ると露天風呂もあり立派な温泉だ。
しかも、棚湯じゃなくて普通の露天風呂なので高所恐怖症の凡にもリラックスの出来る湯だ。
さて、朝から温泉を満喫した後は、バイキングの朝食を食べに行かなくちゃ。
会場は昨夜と同じ本館地下の「シーズ」です。
このシーズは、黒を基調としたシックなスペースと、白を基調とした明るいスペースがあり、昨夜はシックな方だったのですが、朝食は白を基調としたスペースに案内される。
会場を1周して思った。
「やっぱりだ。」
やっぱり朝食のバイキングも、なかなか良い感じである。
クロワッサンや、バターロールなどのパンも種類が豊富で、オムレツなどの玉子料理は入れる具を指定してライ
ブで作ってくれる。
また、トロロそばや、明太子などの和食も美味しそうだ。
小鯵などの干物も充実していて、「佐伯産の、、、。」などという説明書きが、大分県に旅行に来たという嬉しさを演出してくれる。
地獄蒸しで5時間蒸したゆで卵は、ここでしか食べることが出来ない。
さらに、モーニングカレー、チャーハン、などのボリューム系もあり、食べ過ぎてしまうぐらいに、質、量ともに充実していた。

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「杉乃井ホテルは、すごいね。なかなかやるね。」ミニボンと話をしながら会場を出た。
さて、今回も荷物を宅急便で送るつもりなので、売店でお土産や自分で食べる名産などを見て回る。

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(すごく爽やかなタバスコという感じ。)

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(ゆず胡椒のマヨネーズ。)

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(すごく辛いからし高菜。帰ってたっぷりの油でいためました。)
そして、宅急便でコロコロのバッグを送った。
1470円。
これで、今日は手ぶらで歩き回ることができるし、預けたコインロッカーに戻る必要もなくなった。
今日の予定は、お昼ごろまで別府の駅前をブラブラ歩いて、その後、JRで大分駅に行く。
大分での予定は、その時に考えることにした。
大分駅で降りるのは始めてなので、ぜひ行ってみたいと思ったのであります。
JR別府の駅まで送迎バスで送ってもらい、地図を片手に商店街あたりを歩き出した。
駅から海に向かって下りたところに、「駅前高等温泉」がある。
歴史を感じる外観で、「高等」という言葉が良い。

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昔のこういった修飾語は、今では少し使う機会が少なくなったけれど、個人的には好きな言葉なのです。
同じような言葉で「文化」という言葉を修飾語として使うことがある。
「文化包丁」「文化鍋」「文化住宅」などです。
これは、新しいものを意味しているけれど、どこか庶民的な匂いがする。
でも、「高等」は、ちょっと「頭が良くて、お金持ち」というニュアンスを含んでいるようだ。
夏目漱石の文章に出てくる「高等遊民」など、ちょっと庶民より上のイメージがある。
さて、凡人過ぎるほどの凡でありますが、高等温泉に入ることにした。
駅前高等温泉には、あつ湯とぬる湯の2種類の浴場がある。
どうしようかなと迷うところですが、お姉さんが、あつ湯の方が人気があるというので、あつ湯にした。
ここも小さな温泉で、先客が1人いる。
60歳ぐらいのオジサンが、お湯に浸かったり、出たりを繰り返していた。
湯ぶねには、端っこの蛇口からお湯がジャージャーと流れ込んでいる。
熱いのかなと触ってみたら、水だった。
これだけの水が、ものすごい勢いで湯船に注がれているのに、お湯が冷めないというのは流石に「あつ湯」だなと思った。
凡が何度も水を触っていたら、オジサンが「止めてもいいよ。」と言った。
とはいうものの、ここはやっぱり地元の人の作法にしたがって、このまま入っていよう。
そう思って、湯ぶねに浸かっていた。
ちょうどいいぐらいの湯の温度である。
とりあえずは、高等温泉に入って、少しは高等な人間になっただろうから、お湯から上がることにした。
そして、建物から出ると、ミニボンが先に上がっていて、「熱かったね。」と言った。
「そうかなあ。それほど熱くなかったよ。」
「うそ。熱くて身動きが出来ないぐらい熱かったよ。」
その時に気が付いたのです。
あのオジサンは、あつ湯に入ったにもかかわらず、熱すぎて入っていることが出来ずに、勝手に水を埋めていたんだ。
なので、凡は折角あつ湯に入ったのであるけれど、ぬるい湯に入ることになってしまったのである。
別府のあつ湯でぬる湯を体験するという何とも恨めしいことが起こったことに、何となく腑に落ちない気持ちで、商店街の方に向かって歩き出した。

コメント

  1. とっちゃん より:

    せっかくの熱湯がぬる湯になって残念でしたね・・・
    でもそれも旅の思い出!
    そうそう、本館地下のみどり湯良いですね~
    しかも明け方の良い雰囲気が伝わってきていますよ!
    その後の朝食は格別だった事でしょうね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    たとえ、ぬるいお湯でも、間違いなく別府で温泉に入ったんですから、とっちゃんさんの言うように、楽しい旅の思い出ですよね。
    やっぱり行って良かったです。
    みどり湯は、これも良かったですよ。
    でも、すいません、この写真は杉乃井ホテルから拝借しました。
    朝早く、行ったんですが、結構お客さんが既に入っていたんで写真は無理でした。
    ここのバイキングは、総合的に良かったです。

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