平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(200)台北の永和豆漿大王と一生懸命の市民権。

台北101を制覇したのだけれど、もうそろそろホテルに戻らなきゃいけない。
その前に、早朝の迪化街で買えなかった花とフルーツのお茶を買いに行こう。
「歐洲水果茶」(銀峰貿易有限公司)
自然の花の香りとフルーツの甘味をミニボンが気に入ったようで、お土産に10個購入。
さてこれからは、ホテルに戻って、取りあえず台北駅まで行って、ちょっと腹ごしらえをして、バスで空港に行こうかと考えていたら、ホテルの玄関にいたスタッフの中年の男性が、タクシーはいらないかと勧めてきた。
ホテルの前に停めてあるタクシーの運転手と仲がいいようだ。
見ると誠実そうな運転手だし、何より荷物もあるので楽に移動できるので、頼むことにする。空港まで1,000元
そうなると、まだ少し時間があるし、少しお腹も空いた。
ホテルの近くの「永和豆漿大王」で、豆乳と小龍包ともち米のおにぎりのようなものを食べる。

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お店は入り口に料理を作る場所があり、そこで注文をして中のテーブルで食べるようになっている。
少し汚いというか、無造作な感じなので、気を遣わないで食べることができる。
豆乳は砂糖をたっぷりいれてもらった。
小龍包は、有名店のように皮が薄くて、噛むと中から熱い肉汁が、口の中にじゅわーっと溢れてくるようなものではなく、肉厚の肉汁の少ない庶民が食べる小龍包という感じなので、味わうというよりは、お腹が空いているから食べるという本来の食事の感覚で食べることができる。
その後、ホテルの周りを散歩していると、ロータリーのところで薬局を発見。
まだ、これだという二日酔いの薬をゲット出来ていないので、再度挑戦することにする。
お店に入って、中年のお姉さんに、またしても「アルコール、ドリンク、ドリンク、オエー、オエー。」と言って、二日酔いのジェスチャーをした。
でも、お姉さんは「何をやってんだ。」というような冷ややかな目で凡を見ている。
すると、ミニボンが1枚のメモをお姉さんに見せた。
そのメモには「宿酔」と書いてあったのであります。
それを見た時に、凡は何とこの3日間無駄なことをしていたのかと悔やみました。
そうなんです、台湾は感じが通じるのであります。
通じるという以前に、漢字しか使っていないのでありまして、漢字で書けば意味が通じるのであります。
ミニボンがソウルで、「オエー、オエー。」をやったときは、ハングルだったんですね。
だから、「オエー、オエー。」だったんです。
ミニボンは、ハングルを書けない。
でも、それだったら、どうして今まで凡が必死で「オエー、オエー。」を繰り返している時に、漢字を書いたらって教えて呉れなかったんだ。
何となく、今まで薬局でやっていた名演技が無駄な努力だったことに気が付いた。
そのメモを見て、お姉さんが出してきた二日酔いの薬。
「佳力津 口服液」

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パッケージには、元気活力、栄養補給などと書かれているのであるが、効能をよく見ると、「維護肝臓正常効能」とあるので、二日酔いの薬と言えなくもないが、二日酔いの苦しい症状には効かないと思われる。
とは言うものの、物は試しで購入。
それにしても、「二日酔い」を「宿酔」と書くところは、育った年代を感じる。
ミニボンも、もうオバサンになってしまったという事実が寂しい。
凡が学生の頃は、二日酔いを漢字で書くという問題の答えは、宿酔であった。
なので、ずっと宿酔という漢字を使っていました。
でも、今は、二日酔いという漢字の方が通じるし、一般的なので、こちらを使っています。
皆さんは、一所懸命という漢字について、学校でどんな風に習ったでしょうか。
凡の学生の頃は、「一所懸命」が正解で、「一生懸命」は誤りだと教えられてきました。
なので、今まで一所懸命と書いてきたのであります。
でも、最近テレビで一般の人が喋った内容が、字幕になって画面の下に出ることがありますよね。
その時に、書かれているのは一生懸命なのです。
これを見て、一生懸命も市民権を得たもんだなと思っていたのですが、この一生懸命も意外と古くから使われていて、どちらも正解というのが正解のようです。
そんな凡もミニボンも年を取ったなあと感じながら、ホテルに戻った。

コメント

  1. とっちゃん より:

    だんだn時と共に漢字や、あるいは熟語本来の意味が若干違ってきているものもありますが、やはり時代の流れなんでしょうかね・・・
    それはそうと二日酔いの薬っぽいのゲットできましたね~
    最後の最後に小龍包食べられてこれまたナイスですね~
    空港のレストランで食べるのとはちょっと違いますからね!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    最後まで、折角来たんだからと、ホテルの周りを歩き回りました。
    小龍包は、もっと美味しいお店で食べたかったのですが、これぐらいが庶民には似合っているのかもしれません。
    それにしても、2泊3日の旅行は、あっという間に過ぎてしまいますよね。
    また行きたいです。

  3. oriver より:

    二日酔いに薬を買えてよかった~
    これを見届けないと、凡蔵旅行は終われないもんね♪
    小龍包といえば、どこでもあの汁ジュワーかと思ったらそうでもないんですね。
    でもそういうことを知るのも旅行の楽しみですネ!

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    あの汁ジュワーが欲しかったんですが、もっと庶民的な味でした。
    でも、まあ、あまり上等な味は私には似合いません。これぐらいがちょうどいいのかも。
    日本でも同じ料理でもお店によっていろんな味がありますもんね。
    そう思うと、いろんなお店の小龍包を食べ歩きしたくなりました。

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