平 凡蔵。の 創作劇場

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そうだ、ソウルへ行こう!(180)台湾慕情。大龍街夜市。

「何かある。」
凡の普段は鼻炎で詰まっている鼻の穴が、若干ではあるが大きく開いた。
凡の嗅覚が、美味しい匂いを見つけたようである。
凡の鼻毛が、台北の美味しいものに反応して震えているのであります。
とはいうものの、凡の鼻毛は薄い方である。
しかし、ここで凡の鼻毛について詳しく語る必然性もないだろうし、誰も知りたいとは思わないに違いない。
孔子廟を出てMRTの圓山駅に向かおうと思ったら、何やら賑やかな道路があるではありませんか。
孔子廟のすぐ隣の交差点を賑やかな方に向かって渡ると、まったく知らなかったというか、ガイドブックにも載っていなかった夜市があった。
入り口に「大龍夜市商圏」という看板が光っている。
折角だから夜市を歩いてみることにした。
夜市は大龍街という道路に展開しているのですが、道路は歩行者天国ではなくて、車が普通に走っています。
その両脇の歩道に沿って屋台がずらっと並んでいるのを1軒ずつ見ながら歩いてみると、わりとこじんまりとした小さな夜市という感じです。
全長は100メーターぐらだろうか。
とはいうものの、その短い長さの中に、さまざまな料理の屋台がずらっとならんでいて、どの屋台も地元のお客さんで賑わっています。
テーブルには、美味しそうな料理が並び、それを楽しそうにとも見れるし、あるいは黙々ととも見れるのであるが、ご飯を食べているんだ、純粋にご飯を食べているんだっていう姿で、食べている。
しかも、観光客で賑わっているというのではなく、台北にありながら、地元の人が、のんびりと食事をしている雰囲気が感じられて、そこが気に入った。
「うん、ここはいい。」
折角だから、何かを食べよう。
ミニボンに言うと、豚まんのようなものが食べたいという。
というか、ミニボンはかなりの偏食なので、食べれるものというと、そういうものになる。
鮮肉包 12元
高麗菜包 12元
お店の前のテーブルに座って食べる。
ここはテーブルのあるお店が多く、その点はいいですね。
今日の予定の夜市は「雙城街夜市」である。
しかし、豚まんを食べたままでは、この場所を去りがたい。
どうも凡の足が駅に向かおうとしないのであります。
雰囲気が、非常に気に入ったのです。
ミニボンに、それを言うと、「私は食べないけど、好きな屋台で食べて。」という返事をもらう。
入り口からほど近い、四辻になった角にある屋台に入ることにした。
お母さんに声を掛けて、丸いテーブルに着く。
歩道が斜めになっているので、椅子に座ると、体もやや斜めになるのも楽しい。
夜市に来てから気になっていた「炒茶牛肉」という料理を注文。
ミニボンは、食べれそうな「糖醋排骨」を注文。これは酢豚のことだと想像した。
そして、もちろんビール。
まず、炒茶牛肉が運ばれた。料理は屋台の横に調理の台を置いて、お父さんが本格的に中華鍋を揮っている。

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この「炒茶」とは、何ぞや。
この屋台のいろんなお店で、この炒茶という文字を見かける。
店によっては、炒茶羊肉というのもあった。
食べた感じ、何の葉っぱか判らないが、どう見ても「お茶の葉」ではない。
普通の葉っぱだ。
帰国後調べてみたら、「炒茶醤」という台湾では良く使われる調味料のことだった。
知っていればお土産に買ったのだけれど、残念。
そうしているうちに、お母さんが肉の塊をケースから取り出して、包丁を大上段に構えて振りおろした。
「コーン。コーン。コーン。」
肉を切るのに、そんな叩ききる必要があるのだろうか。
「もう、貧乏は嫌や。嫌や、嫌や、嫌や。」なんて言いながら、ストレス解消を兼ねて叩き切っているのだろうか。
しかし、見た感じでは夫婦で仲良く仕事をしているようで、こちらの方が羨ましくなる。
運ばれてきた酢豚は、骨付きだった。
道理で大上段から叩き下ろす訳だ。
どちらの料理も、美味しい。
すぐ横の道路は自動車がひっきりなしに走っている。
そして、食べてる横を、色んな人が通り過ぎていく。
そんな風景に包まれながら、その包まれている感覚を愉しんだ。
もう、ずっとこうして座っていたい。
そんな気にさせるお店だった。
しかし、あまり長居をしてはミニボンが怒り出すかもしれない。
そろそろ、腰を上げて、ミニボンが行きたいと言っていた「雙城街夜市」に向かおう。
会計をすると、全部で370元だった。
また、来たいなという思いを抱きつつ、凡とミニボンはMRTの圓山へ歩き出したのであります。

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コメント

  1. とっちゃん より:

    なるほど全部で370元ですか!
    だいたい1200円弱なのかな?
    両替手数料を換算すると、もう少しなのでしょうか?
    しかしいずれにしても物価が安いのは嬉しいですよね~
    あれもこれも食べたり買いたくなったりしますよね!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    1元3円程度でしょうか。
    これが安いのか高いのか。
    日本の基準でいうと、安いですよね。
    お母さんの様子だと、良心的な値段と料理のようです。
    それにしても、ここは雰囲気が良かったので、また行きたいです。
    メジャーになって欲しいような、このままでいてほしいような。

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