高級食材とされるものの一つに「ふぐ」がある。
冬の寒い日に、てっちりをつつきながら、熱々のひれ酒を呑むなんていうのは、想像しただけで温まりそうだ。
でも、このてっちりなのだけれど、安いを売りにしているお店でなくて、そこそこのお店でも、ふぐのアラというか、骨の周りの部分を中心にしているお店が多い。
骨の周りの肉が一番美味しいという人もいるのかもしれないが、肉の量が少なくて、骨をせせらなきゃいけない。
高級料理なのに、骨の周りの小さな肉をせせる姿が、何か貧乏くさい。
凡は肉の部分を豪快に入れてほしいな。
てっさや、から揚げなどにも肉の部分を使わなきゃいけないから、コースになると骨の周りの肉になるのだろう。
でも、肉の部分を豪快にブツブツっと切ったものを、パクッといきたいものである。
とはいうものの、貧乏人の凡は、てっちりなんか食べに行くことは滅多にないので、そんな心配や願望は、言っても意味のないことに違いない。
庶民は、とらふぐではなくて、無理やり「ふぐ」という名前を付けられたお魚さんを、有難く食べるぐらいが、ちょうどいい贅沢だ。
それにしても、あの「さばふぐ」という魚はどんな魚なんだろう。
ふぐの一種なんだろうけど、なにも前に「サバ」なんてつけなくても良さそうなもんです。
名前を聞いたら、鯖なの?って思ってしまうし、
急に安物っぽくなってしまいます。
実際、安いし。
味もとらふぐとは、まったく違うというか格下だ。
どうせ名前をつけるなら、いっそ「庶民ふぐ」とでも付けてほしい。
むしろその方が、ふぐらしい。
「さば」は、いけません。
ミニボンのパート先の近くに、関西では有名なスーパー玉出があります。
その安さは、他のスーパーとは比べ物にならないほどです。
仕事が遅くなった日は玉出で買うこともあって、刺身なんかは夕方になると更に安くなります。
食卓にマグロとイカの刺身が置いてあって、値段のところに赤のマジックで180円なんて書いてあると、味よりも値段に嬉しくなってしまいます。
先日は、てっさをミニボンが買ってきました。
さすがに、180円ということはなかったですが、嬉しい一品です。
てっさというと、薄く切ってお皿に並べてあることが多いですが、普通の人も、ついつい一枚ずつお皿からひっぺ返して食べてしまうのではないでしょうか。
凡はあれが何とも嫌なのです。
でも、高級食材だから、凡もついついやってしまいます。
高級食材なのに、またまた貧乏くさい仕草で、一枚一枚ひっぺ返さないといけません。
「一枚~、二枚~、、、、」
番町皿屋敷ちゃういうねん。
高級食材は、貧乏くさくなっちゃいけません。
でも、今回は玉出のてっさだ。
思い切って、箸でざくっと5,6枚まとめて掴んで食べよう。
本当は高級ふぐ専門店でやりたいけど、庶民は玉出のてっさで、ざくっとやろう。
「くーっ。」
やっぱり、てっさは、ざくっとに限る。
口に入れた瞬間に幸せな気分になった。
小さな庶民の、小さな幸せ。
その小さな幸せが、何故か、ちょっと寂しい。
恨めしや~、貧乏。
また、別の日にかったクエのお刺身。
コメント
ふぐ刺しですか良いですね~
冷酒でもいっちゃったんでしょうか???
クエですか?
クエは一度も食べた事ありませんが、例えて言うならどんな魚に似ているのでしょうか???
あ~食べてみたいなぁ~
ありがとう、とっちゃん。
そう、ふぐ刺しですよね。
でも、関西ではてっさと呼びます。
一度でいいから、スーパーのプラスチックのお皿じゃなくて、大きなお皿に乗ったふぐを、思いっきり食べてみたいですね。
クエは、何日か前に酔っぱらいながら食べたので、いまいち味は覚えていませんが、また食べたいって思わないので、普通の味だったんだろうと思います。
これも本場のクエだったら、また食べたくなるのかもしれません。
今回は庶民のクエだったので。
関西はふぐもクエも手に入riますが、東京はスーパーでクエを見ることは全くありません。都心の高級スーパーならあるでしょうケド。
だから羨ましいよ~!
クエは高級魚ですから、この先口に入ることはないかと。。。鍋は美味しいですよネ~。
まぁ庶民はそれはそれで楽しく美味しく頂く知恵があるから、よしとしましょうか(笑)
ありがとう、oriverさん。
そうそう、庶民は高級食材なんていらないのでーす。
もっと美味しいもんあるもんね。
それに、フグだってサンマみたいに、沢山取れたら、きっとこんなに有難がらないですよ。
庶民はサンマと白ご飯で、幸せな気分になれるんだから、庶民で良かった。