平 凡蔵。の 創作劇場

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ココロのハズレ。(7)助けてご先祖様。

小豆島そして高松のレポートはまだまだ続きますが、少し話題を変まして。
今日は、11月6日。
母が亡くなってちょうど4年になりました。
最近時間の経つのが妙に早くなった気がします。
もともと寂しがりやのせいでしょうか、それともココロが弱いせいでしょうか。
今でも母のことを思い出すこともあり、その度に自問するのであります。
「母は幸せだったのだろうか。そして、もっと優しくしてあげれば良かったんじゃないか。」
そして、当然もっと生きていたかっただろうに。
ガンを宣告された時の母の表情や仕草が今でも頭の中に焼きついていて、思い出すと泣きそうになってしまいます。
そう考えると終わってしまったことなのに、心残りで名残惜しい気持ちになるのです。
そして今、母はどうしているのだろう。
死後の世界というものを、子供の頃から漠然とは、その存在を信じてきたのですが、最近になって、その信じる気持ちが薄らいできているように思うのです。
勿論、否定しているわけではありません。
もともと不思議大好きなのですから、死後の世界もあった方が楽しいです。
でも、どうも死後の世界は、たとえあったとしても、この世とはあまり関係がなさそうな気がするのです。
だって、死後の世界があって、母がそこにいるのなら、凡にロト6があたるように何とかしてくれても良さそうなものです。
まあ、これは冗談ですが、冗談ではないのであります。
母は凡のことが可愛くてしかたなかったに違いありません。
姉が生後数日で他界したものですから、次に生まれてきた凡はそれは可愛くて仕方がなかったでしょう。
小学生の遠足でお弁当を持って行きますよね。
お弁当って、それぞれの家庭の事情や習慣が表れていて面白いものです。
でも、当時の凡は恥ずかしくて蓋でお弁当箱を隠して食べていました。
お弁当の中身は、エビフライやハンバーグ、肉を甘辛く炒り付けたものなど、他の友達と比べると豪華過ぎて、寧ろ恥ずかしかったのです。
何でこんな豪華なお弁当を作るんやって恨めしい気持ちになったこともあります。
小学生なので母の愛情を受け止める余裕も無かったのです。
でも、今はそんな母の気持ちを素直に有難いと感じます。
そんな母なんだから、もうちょっとあの世から助けてくれても良いんじゃないと思うのですが、そんなことはないようです。
ご先祖さんが子孫を大切に思う気持ちはあるとは思うのですが、この世には関係ないといか、助ける事はできないようですね。
もし助ける事ができるのなら、世界中に飢えて死ぬ子供もいないはずだし、戦争も起こらないはずですもん。
単純すぎる発想ですが、単純に考えるのが凡流です。
それと同じ意味で神様もいないんじゃないかって思っています。
生きている人間を幸せに出来ない神なんていらない。
こんなことを書くとバチがあたるかもしれませんね。
こんなことを書きながら先日「一心寺」にお参りに行ってきました。
一心寺は大阪の天王寺にあるお寺で、そこに母の骨を納めているからです。
行って拝むだけで、どれだけの効果があるのかと疑いつつも、少しでも母のあの世での居心地がよくなればなあと思いながら手を合わせました。
もしあの世があるならば、楽しくやっていてほしい。
親鸞さんが「親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。」とそこまで開き直って他力本願を貫いたのは、すごいなと思う。
凡はそこまで腹が据わってないので、一所懸命に貧弱な自力でお祈りをしてきたのであります。
さて、効果は如何に。
とはいうものの、それを検証する方法もないのであります。
母が入院中に、いろいろなガンに効くと言われているものを探して飲んだりしました。
中国の「天仙液」もその一つです。
結構高価なものだったので、捨てるのが勿体無くて置いてあったのですが、置いておいても劣化して結局は捨てる事になるだろうと思ったので、凡が飲むことにしました。
今のところガンではないのですが、免疫を高めて治すのですから、ガンでなくても体に良いのじゃないだろうか。
味は、仁丹をものすごく濃くした感じで、何にでも効きそうです。
今日も母を偲んで1本を飲み干しました。
うん、不味い。

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コメント

  1. oriver より:

    凡蔵さんは、とってもお母様を好きだったんですね♪
    自分が親に「してあげた事」に満足したとしたら、それは押し付けや驕りかもしれませんよ。
    「もっと」してあげたかったと母を思い出す息子を見て、幸せだなぁってお母様は思っていると思います。
    結構、甘えたな凡ちゃん♪
    絶対可愛くて仕方なかったと思う!
    エビフライ・ハンバーグetc…
    男の子って、こんな風に母を想ってるんだぁ~。
    男の子育ててみたかったな♪

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    あれ、何で分かったんですか、甘えてたさんだって。
    でも、その甘えたさんな所を、甘えたさんだと自分で認めることが出来るのは、大人になってからなんですよね。
    子供のころは、甘えたさんだと思わるるのが恥ずかしいんですよね。
    もっともっと母親に甘えてあげれば良かったな。
    男の子と女の子と、育てるのはどちらが楽なのでしょうね。

  3. とっちゃん より:

    凡蔵さんの思いを読んでいると、いずれ訪れるその時を想像すると悲しくなります
    幸い母は健在ですが、父は25年前に亡くなっています・・・
    肉親やつながりの深い人とのお別れほど悲しいものはないですよね
    人間と犬を一緒にするなと怒られそうですが、我が家の家族の一員だった2匹のワン公が相次いで死んじゃった時はしばらく立ち直れませんでしたね
    今でもワン公たちと一緒に過ごした17年間は大切な思い出です・・・

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    大切な人には、やっぱり思いっきり優しくしてあげたいですね。
    でも、何故か生きている間は、腹立たしいことがあったり、何かの理由をつけて自分を優先したりしてしまうんですよね。
    亡くなってから、自分の優先順位が間違っていたんじゃないかって思ってしまっても遅いんです。
    だったら今、大切な人に思いっきり優しくしたらいいのですが、それもなかなかです。
    でも、昔よりは優しくできるようになったかもしれません。
    でも、これは老化現象なのかも。
    愛犬が亡くなるのも辛いでしょうね。
    私もハムスターを奥さんが飼っていたのですが、ハムスターは短命なので、何度も寂しい思いをしなきゃいけないんです。
    愛犬だったら、なついてくれるから何倍も寂しいだろうな。

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