平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(34)京都のリプトンの紅茶パフェ。

甘いものが食べたい。
最近、体なのか脳なのかが、つまりは体内環境なのか精神環境なのかが、無性に甘いものを欲している。
それも、砂糖の甘さだ。
「このケーキ、甘さ控えめで美味しい。」なんてテレビのグルメ番組で女性アナウンサーがコメントしたりしているのを見かけるが、冗談じゃない。
パンに白砂糖をどっさり掛けて食べたい心境だ。
そんな訳であるから、京都の三条にあるリプトンでパフェを食べに行く足が自然と速くなる。
しかし、この「甘い」という言葉なのですが、最近別の意味でよく耳にします。
これもやっぱりテレビのグルメ番組で見かけることが多いのです。
グルメレポーターの男性タレントが、地方の取材で名産の魚の刺身を口に入れた瞬間言いました。
「甘ーい。」
それを聞くたび凡は、「あ、またや。」と、急にそのレポーターが陳腐な存在に見えてしまうのであります。
どうも最近のレポーターは、この「甘い。」を使いすぎるように思うのは凡だけだろうか。
「醤油を付けた刺身は甘いのか。」
そうレポーターに聞きたい。
勿論、凡でも甘いと表現する意味は分かります。
素材のもつアミノ酸などの旨みや、香りや、食感などが、甘味として感じられるということなのでしょう。
でも、「旨い」の語源は「甘い」なのです。
一説には、果実が熟す「熟む(うむ)」から来ているという説もあります。
どちらにせよ、果物などの甘い味が、旨いの語源なのです。
なので、甘いといっているのを、ひっくり返すと、旨いと言っているようなものであります。
名産の刺身を食べて、「旨い。」ってコメントしたら、レポーターなのにそんな表現しか出来ないのか、なんて批判されるだろう。
でも、「甘い。」ってコメントしたら、批判されない。
そんなの誤魔化しだ。
「甘い。」は甘いときに「甘い。」って使ってほしい。
折角レポーターになったんだったら、もっと素敵な表現を探してほしいな。
とはいうものの、ワインの表現までいったら行き過ぎですよね。
あれは、同じワインを、誰が表現しても同じ表現になるのだろうか。誰か実験して欲しいな。
刺身を食べたレポーターが、
「刺身を口に入れた瞬間、醤油の厚みのある木の香りのするアタックから始まり、ワサビの攻撃的なダンスが始まる。刺身のバターの香り、チョコレートの香り、で享楽的な旨みがねっとりと舌の上を絹のように纏わりつき、濃厚な余韻が感じられるような味ですね。」
なんて言ったら意味が解らなくなってしまいますよね。
(適当に書いたのですが、ワインの表現って、やっぱり凡には無理です。)
グルメレポートは難しいですが、「甘い。」は連発しないで欲しい。
自然に表現したらそれでいい。
それが「旨い。」であれば、それでもいいのじゃないかな。
そんな事を考えながら、「リプトン」に着いた。
「紅茶のパフェ」730円

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生クリームもたっぷり、紅茶の香りたっぷりで、一気に食べてしまいました。
ミニボンは、「キャラメルミルクティーのパフェ」840円

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食べたかった甘さで、穏やかな気持ちになった凡は京阪特急で帰路についたのでありました。

コメント

  1. oriver より:

    きたぁ!
    美味しそう~(*^_^*)
    紅茶の香りがするなんて聞いたら、食べたくなっちゃいました!
    ミニボンさんが食べたキャラメルミルクティーも美味しそうですネ。
    これが「甘い」というものですよネ(*^_^*)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    さすが紅茶の専門店ですよね。
    パフェも紅茶。
    ずーっと食べたいなって思っていたパフェなんで、大満足でしたよ。
    こんどは、フルーツサンデーなんかもいいな。
    甘いものは、ストレス解消になりますよね。

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