平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(30)京都の冨美屋さん。つづき。

京都の錦市場商店街は、休日でもあり、近郊から来た観光客と思われる人たちで溢れていた。
豆で作ったお菓子や、可愛い雑貨のお店が人気で、そのお店には観光客が集まっている。
観光客で賑わう休日は、その日に食べないといけない鮮魚や惣菜などの、寧ろ錦市場本来のお店は少し分が悪いようですね。
そう感じながら、狭い商店街の通路を歩いていくと、冨美屋さんに辿り着いた。
狭い間口の入り口から入ると、店内の一番奥に案内される。
凡は、特急電車の中で思いついた、鍋焼きうどんの「冨美屋鍋」を注文。
ミニボンは、中華そばを注文した。
店内には、若い人もいるし、年配の方もいて、2時過ぎの中途半端な時間にしてはお客さんで満席だった。
見渡すと半分ぐらいの人が鍋焼きうどんを注文しているだろうか、やっぱり人気商品なんだ。
運ばれてきた鍋焼きうどんは、本当に普通の昔からの定番の鍋焼きうどんだ。

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焦げた香りが嬉しい焼いたお餅に、海老本体の何十倍も衣の付いたテンプラ、真ん中に落とされた玉子。
どれをとっても完璧なトッピングだ。
汁は、淡く澄んでいるが、しっかりとした味がついている。
どちらかというと、濃い目だろう。
肝心のうどんは、軟らかく関西風だ。
完璧だ。
うどんの麺はこうでなくっちゃいけません。
最近は、讃岐うどんのようにコシのあるうどんがもてはやされている。
それはそれで美味しい。
でも、大阪や京都のうどんは、ふにゃふにゃでないといけないのであります。
しかし、この鍋焼きうどんという存在は、うどん屋のメニューの中でも少し別格である。
どこのお店でも、普通のうどんより少し値段が高い。
それなのに、どこか田舎風だ。
ちょっとお酒を飲んだ後に、海苔の上にちょっと山葵をのせた「花巻そば」を啜り込むなんて、想像しただけで粋ですよね。
江戸っ子って感じです。
「僕ヵーねー、上品な紳士淑女にしか似合わないんだよね。だからねー、銀座とかでね食べてちゃって欲しいんだよねー。」花巻そばが言っているようだ。
でも、鍋焼きうどんは、田舎臭い。
グツグツと煮えくりかえった土鍋には、煮込まれて半分ふにゃふにゃになったテンプラや麺がぎっしりと詰まっている。
「お、お、おらぁ、食べたらさ、あったまるべさ。ほんでさ、いろいろ詳しいことは分からへんけどさ、美味しいべさ。」ってどこか分からない方言で言った。
京都では比叡おろしが吹く冬の時期は強烈に底冷えがして寒い。
そんな日は、鍋焼きのグツグツが有難いのでしょうね。
それになんと言っても、あのグツグツ感がいい。
フーフー言いながら麺をすする時、ほっこりとして知らず知らず穏やかな顔になってしまう。
冨美屋さんの鍋焼きは600円と、値段も味もいい感じだった。

コメント

  1. とっちゃん より:

    え~、こちらの鍋焼きうどんは600円なんですか~
    意外と良心的値段ですね~
    最近では、天かすだけのたぬきうどんだって600円ぐらいしますかれね・・・
    奥さんが食べた中華そばはどんな感じだったのかも気になりますよ~

  2. koji より:

    鍋焼きうどん、大好きです。
    寒ーい外から店の中に入って、鍋焼きうどんを注文する。
    蓋を開けると、まだグツグツいってる鍋。
    たまごの白身がちょっと白くなり始めて・・・
    これから、美味しい物が増えますね。
    いい季節だなあ。

  3. oriver より:

    鍋焼きうどんと聞いて食べたくなりました。
    グツグツと煮立ったおうどんの湯気でメガネが曇った所を想像しちゃいましたぁ
    600円て安いですネ!

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    そうそう、安いですよね。
    普通、鍋焼きうどんだったら、1000円ぐらいしますよね。
    600円だったら、気軽に食べられる感じがいいですね。
    他に、パフェなどの甘いものも扱っていて、こんどはそれも食べてみたいです。

  5. 凡蔵。 より:

    ありがとう、kojiさん。
    これから寒くなってくると、鍋焼きうどんは最高ですよね。
    でも、このお店がもっと近くにあるといいのですけどね。
    うどんも鍋に入っているだけで、ちょっと贅沢気分を味わえますよね。

  6. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    あのグツグツが好きだから、鍋焼きうどんは鉄製の鍋よりも、やっぱり土鍋が好きです。
    近くに安いお店があるといいだけどな。
    京都だと、そんなしょっちゅう行けないですもんね。

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