平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(20)ゼロは体によいのか。

最近、甘いものや、甘い飲み物が無性に飲みたくなることがある。
「ん?糖尿。」
年齢も年齢だし、おばあちゃんも糖尿だった。
そんな不安が脳の片隅をよぎるのですが、帰りにコンビニでコーラやサイダーを買ってしまう。
そんな時に買うのは「カロリーゼロ」と書かれたものです。

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いくら甘いものが飲みたいとなっても、ウエスト100センチであることは、凡が一番気にしているところ。
ちょっとでも体に良さそうなものを買いたくなるのは仕方がないだろう。
この甘い飲み物は、夕食後や、夜中に飲むのですが、カロリーゼロなのに、すごく甘いです。
砂糖入りとカロリーゼロの味の違いは、それほど感じない。
強いて比較するなら、砂糖入りはやっぱり甘さが軽いようなきがします。
白砂糖の癖のない甘さがいい。
それに比べて、カロリーゼロは少し飲んだ後、下の上に粘るように甘さが残る。
とはいうものの、甘い飲み物が欲しいという欲求はしっかりと満たしてくれるのだ。
しかし最近、コーラをゴクゴクって飲んで、「あー。美味しい。」って言っている自分の行動が分からなくなってきた。
果たして凡は今、体にいいことをしているのか、また悪い事をしているのか。
コーラのペットボトルを見ると、「糖分ゼロ・保存料ゼロ・合成香料ゼロ」と書いてある。
今あらゆる食品に保存料などの添加物が入っています。
買った食品の品質表示を見ると、これって食べて大丈夫なのっていうぐらい色々な添加物というか薬品というか、何と言っていいか分からないものが入っている。
そんななかで、保存料や合成香料がゼロなら大丈夫だろう。
それに、糖分ゼロなのだから、糖尿疑惑の凡も安心だ。
よし、これは安心してゴクゴク飲もう。
いや、しかしこれで正しいのか。
凡は今、コーラゼロをゴクゴク飲んでいるのだけれど、果たして正しいのだろうか。
そもそも、甘いものが飲みたいということは、体が甘い飲み物を欲しているということだ。
何らかの理由があって、体は糖分を求めているのだ。
それなのに、凡が飲んだのは糖分ではなく、科学的に甘く感じる全く別の物質だ。
体にとっては、糖分が欲しいのに肩透かしを食ったようなものである。
少し涼しくなった御堂筋沿いのカフェテラスに、サラサラロングヘアーの20歳ぐらいの女の子が、時折吹いてくる秋風に髪を揺らせながら座っている。
フランス語の女性誌を眺めながらカフェオレを飲むしぐさは、映画のワンシーンのようだ。
凡の視線に気が付くと、ちょっとはにかんだ笑顔を見せた。
たぶん、フランスからモデルとして大阪に来ているのだろう。
気が小さい凡だけれど、思い切って声を掛けた。
「あのさ、君の事さっきから見てたんだけど、何かさメチャ好きになってしもてん。そこでやな、物は相談やけど、凡と付き合ってくれへんかな。分かってる、分かってるで。無理な事は。そこを何とかお願いしたいんやけど、あかんかな。」
「うん、いいよ。」
「えーーーっ。ほんまに。」
世の中にこんなことがあるものですね。
バンザーイ!
「そやけど、うち男やけど、いい?」
「えーーーっ。お・と・こ。」
「そやねん、うち女装趣味で大阪生まれやねん。」
可愛いフランスのロングヘアーの少女と付き合えると思ったら、男だった。
しかも、なんで大阪弁。
「糖分を摂ろうと体が思ってコーラを飲んだら、実は糖分はゼロだった。」というのは、体にとっては、これぐらいのショックがあるのではないだろうか。
ということは、凡は体にとって非常に悪い事をしているのではないのか。
凡は自分の体に対して、何となく申し訳ないような気分になった。
そう思っても、やっぱりゼロを買ってしまう。
「ごめんなさい。」
自分の体に向かって、そうボソッと呟きながら、コーラを飲み干した。
果たして、これでいいのだろうか。

コメント

  1. oriver より:

    痛みが出てきて、飲んだらあかん!と思えば思うほど。飲みたくなるんですよネ~
    しばらくは我慢なさっておくんなまし。
    痛みが取れるまで―
    ミニボンが心配するよ♪

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    「我慢」、、、。
    なんと素敵な言葉でしょう。
    そんな言葉があったんですね。
    でも、我慢って言ったあとに涙がポロっと流れたのはどうしてだろう。

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