♪桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた「キビダンゴ」一つ私にくださいなー。♪
子供の頃、誰でも歌ったことのある文部省唱歌だ。
でも、この歌を聞くたびに、何て犬と猿と雉は馬鹿なんだろうって思ってしまう。
鬼を退治しに行くという生死をかけた戦いに、キビダンゴ1個でオーケーしちゃうんだから。
よっぽどお腹が空いていたんだろうか。
「えーっ、そんなん無理や。キビダンゴ1個で鬼退治やなんて、計算合わんわ。
あー、そやけど、もうあかん。お腹空き過ぎてフラフラや。もうしょうないな。
エライ損やけど、取引成立や。キビダンゴちょうだい。」
というような具合だろうか。
それでも、猿だったら「1個食べたけど、もうお腹空いてきたわ。もうちょっとちょうだいな。」ってなるに違いないのである。
それを断ったら、「あ、ごめん。用事思い出したわ。」って言って帰っていくだろう。
そんな事を考えていると、芥川龍之介の「桃太郎」にも、同じような事を言っている猿が書かれていることを知った。
芥川龍之介も大阪人的な笑いが好きだったのだろうか。
とはいうものの、猿と犬の気持ちはまだ分かる。
腑に落ちないのが雉だ。
猿と犬はキビダンゴを食べやすいだろう。
パクっと口に入れられる。
でも、雉はクチバシじゃないですか。
キビダンゴは食べにくかろう。
「キビダンゴじゃなくて、豆とかないの。」って言っても不思議じゃない。
もちもちしたキビダンゴがクチバシに引っ付いて困るだろう。
でも、クチバシだからお茶も飲めないのである。
クチバシにくっ付いたキビダンゴを何か気持ち悪いなと気にしながらも、頭を前後に振りながら一所懸命食べている姿を想像したら可哀想になる。
1個のキビダンゴをもたもたしながら食べていたら、「早よしてーな。もうキビダンゴ食べてる間に日が暮れるで。」って桃太郎に怒られるに違いない。
それなのに、キビダンゴを貰うなんて、何を考えていたのだろう。
雉の気持ちになって考えようとしたけど、なかなか答えが出てこない。
何も考えずに「キビダンゴ美味しいね。」って食べていたら、それはもう馬鹿としかいいようがない。
こらからやってくる死闘の事を考えられない馬鹿だ。
でも、何故か凡と重なって見えてくる。
凡もこれからやってくる成人病を見ない振りして、暴飲暴食に明け暮れている。
雉を馬鹿にしてはいられない。
凡ももう少し良く考えなきゃいけませんね。
桃太郎といえば、桃から生まれたとされる。
その桃なのだけれど、今までは皮を剥いて食べていました。
これが普通の食べ方ですよね。
でも、先日神戸の元町の中華街に行ったときに、「桃氷」というものを発見しました。
偶然、そばにいた若者が「これメチャうまい。」と叫んだのを聞いて凡も食べてみることにしました。
1カップで500円。
口に含むと、フワっとした食感が心地いい。
そして、氷がすぐに溶けるてトロっと甘みが広がる。
これは間違いなく美味しい。
おじさんに聞くと、桃の実をそのまま凍らせて、カキ氷の機械で削っているという。
つまり、桃そのままのカキ氷だから美味しいんだと教えてくれた。
もう一度食べたい。
桃の季節が終わる前に、もう一度神戸に行かなくちゃ。
コメント
桃をそのまま凍らせてカキ氷ってのは美味そうですね~
桃本来の甘みが楽しめそうですね!
外国のマンゴージュースなんかはそれに近いですよね~
きびだんごは食べたくありませんが、桃のカキ氷は食べたいなぁ~
あっはっはっは!
おもしろすぎ~
もう一つの桃太郎でyoutubeに投稿したくなってきた♪
雉にとっては、きび団子は食べにくいですよネ~(笑)「早よしてーな。もうキビダンゴ食べてる間に日が暮れるで。」映像が目に浮かぶぅ~(笑)
ありがとう、とっちゃん。
これは美味しかったですよ。
私もカキ氷の機械を買って自分で作ってみようかなと思ったぐらいです。
とっちゃんだったら、マンゴーを凍らせてカキ氷にしたら、どうですか。絶対ハマルと思います。
ありがとう、oriverさん。
どうして鳥でも、雉なんでしょうね。
鷲とか鷹だったら、強そうなのに。
鬼が島でも、あまり活躍しそうじゃなですよね。
でも、鬼も大変ですね。
のんびりしてたら桃太郎が攻めてきたんですから。
対抗手段に、もっとおいしいカステラとか用意してたら猿や犬も気が変わって鬼の見方をしたかもしれないですね。