平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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そうだ、ソウルへ行こう!(75)

ソウルで飲んでみたいと思うものがある。
トマトジュースである。
何でも聞いたところによると、ソウルのトマトジュースは甘いのだそうです。
たまにトマトジュースを飲むことがあるが、だいたいにおいて薄い塩味がついている。
トマトジュースといえばもうこの味しか考えられない。
トマトジュースをウォッカで割ったりして飲むことも、塩味だからこそ美味しいのだ。
しかし、ソウルのトマトジュースは甘い。
この甘い味にするということはトマトジュースに限ったことではなく、日本茶も韓国や中国では甘い味がついている。北京でお茶を買おうと思ったら、売店には無糖のものがなかった。
甘い味をつけた方がジュース感覚で高く売れるのであろうか。
凡は学生時代にひと夏、新幹線の車内販売のアルバイトをしたことがある。
その時、ワゴンに乗せて売り歩く商品の中に、缶入りの麦茶があった。
学生である凡は、どうしてこんなものをわざわざお金を出して買うのだろうと腑に落ちなかった。
それが結構売れたのです。
どうせ買うのなら缶コーヒーやジュースの方が元が取れるような気がした。
元が取れるなんて貧乏人の考えることです。
でも、麦茶なんてタダのイメージがあったのです。タダというよりは、わざわざお金を出して買うものじゃないというイメージだろうか。
それが、今ではわざわざお金をだして、お茶やウーロン茶のペットボトルを買っている。
甘いジュースや缶コーヒーは少しつらいというか、飲んだあとも喉が渇いた感じが残ってすっきりしない。
これは年をとったせいでしょうか。甘いものを食べる元気がなくなったのかな。
それで、ソウルでもお茶は甘い。
まだまだソウルの人が若くて元気なパワーを持っている人が多いという事なのかもしれませんね。
ソウルのトマトジュースに関しては、韓国ではトマトはフルーツに感覚的に分類しているようです。
ショートケーキの上にプチトマトが乗っていたりするということも聞きました。
野菜ではなく、フルーツ。
だから甘いのが美味しいとなるのでしょう。
そうだ、ソウルでは甘いトマトジュースを飲みながら、プチトマトの乗ったショートケーキを食べよう。

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