平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。
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そうだ、ソウルへ行こう!(56)

凡は外食が好きなのですが、コックさんの事が気になるのであります。
汚い店なども気になりますが、それ以上にコックさんの事が気になるのである。
出来る事ならコックさんは見えないところで料理をしてほしい。
凡は庶民的な料理も好きなので、調理をする人が目の前で作業をする事も多い。
例えば、小さなお店だったり、ラーメン屋なども調理しているのが座っている席から見える。
ちゃんとしたお店なら調理している人もお客さんの目を意識しているので大丈夫なんですが、バイトや板前の修業をしたことがない人が多いお店では、凡の目は調理場に釘付けになるのであります。
あの調理師さん、あ、髪の毛触ったぞ、あ、鼻つまんだ、あ、クシャミした、あ、汗を手で拭いたぞ、、、などと、調理師さんの事を観察してしまうんです。
凡は潔癖症なんでしょうか。
髪の毛を触ったり、鼻をこすった手で料理して欲しくないんです。
誰もアンタの鼻の油のついた料理なんて食べたくないのだ。
なので、その鼻のこすった後の手で料理された料理が何処に運ばれていくかも確かめます。
それで凡ではない事を確認しては、ほっとするのであります。
食堂で、調理師さんの動作をジーッと見つめ、そのたびにひやひやしたり、ほっとしたりし続けるのですから、疲れます。
中でも、一番気になるのが、調理師さんの汗です。
凡も汗かきなのですが、調理師さんの汗かきはいけません。
もし、汗かきなんだったらタオルをクビに巻くとかしてほしいのであります。
凡がいままで何回も見ているのでかなり確立がたかいと思われるのですが、ラーメン屋、そば屋、たこ焼きやなどで、汗かきの人が調理していると汗を顔中にかいていて、それがさらに、あごのしたに滴って今にもポタッと落ちそうになっていることがあります。
オッサンのあごの下の汗が、今にも落ちそうに調理師さんが動くにつれて右にいったり左にいったり、前に行ったり、ゆらゆら動くのです。
「あ、落ちる。」と思う瞬間が何度もあるのですが、落ちるようで落ちなかったりするのです。
凡はそうなったらもうその調理師さんから目が離せません。
あの汗がラーメンに入ったら凡は食べずに店を出よう。
そう思って調理師さんのあごの汗を必死で見ていると手に汗が滲み出てきます。
凡は汗かきなのであります。
それで、ラーメンにポタリと落ちることなく凡にラーメンがやってきたので、何とか食べる事ができました。
それで、ふと調理師さんを見ると、その汗がなくなっていたのです。
あの汗はどこに行ったのだ。
凡はそういったことがあった店には二度と行かないのであります。
ソウルでも汗かきの調理師がいるのだろうか。

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