平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(17)

ソウルに行く目的は、今は決めない事に決めた。
そう決めるとなんだか気が楽になった。
決めていないのだから始めから全く何も進展していないのだが。
旅行に行くときはガイドブックを買うべきであろうか。
凡は必ず買ってしまう。
別にガイドブックに書いてある通りに観光地を巡ろうというのでもない。
一体、ガイドブックに書いてあるレストランなんかは、行くとその殆どが日本人ということも珍しくない。
台北に行ったときに、ホテルのボーイさんが、といっても70歳近い方なのだけれど、台北ウォーカーという雑誌をくれた。
現地のボーイさんがくれたのだから、地元の人気のお店が紹介されているのだろうと思って、掲載されていた中華料理のお店に入ったら、お客は誰もいなくて。しばらくしてから日本人のサラリーマンが入ってきた。
やはり日本人向け雑誌だったのだろう。
しかし、またしばらくして日本の若者が団体で入って来たのだがウエイトレスの中年女性に手玉に取られながら注文させられていく状況を見ることができたのは楽しかった。
凡の食事に対する嗅覚は、その食べたいという気持ちが鋭敏にしているようで、何となくの直感で入った店の方が正解とういことが多い。
それなのにどうしてガイドブックを買うのかというと、凡にとって旅行とは、旅行に行こうと決めた時から旅行が始まっているのである。
なので、ガイドブックを買ってきて、隅から隅まで熟読するのが楽しいのである。
もうガイドブックを1冊読んだだけで半分は行った気持ちになっている。
JRの時刻表もそうだ。国内の旅行へ出かけるときはポケット版を持っていく。
鉄道マニアだったらダイヤをひたすら眺めるのだろうが、凡は欄外の駅弁の情報や、巻末の旅館の広告などを熟読するのである。
目的地に着く前に満足しそうである。
旅行を満喫したいのである。
なので、海外へ旅行するときは凡は出来るだけ目的地の航空会社にするようにしている。
香港だったらキャセイとかを選択する。
何故かと言うと、日本の航空会社だったら空を飛んでいる間はまだ日本なんです。
でも、キャセイなら飛行機の座席に座った瞬間からそこは香港に変わるのです。
ソウルなら大韓航空かアシアナですね。
そうだソウルまではどんな機内食がでるのだろう。

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