平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(11)

O型のミニボンの嫌いな食べ物。
それは、椎茸である。
まあ、椎茸に限らずきのこ類全部がダメなのである。
このダメというのが常人のダメという範疇を遥かに超えている。
食べるのが嫌というだけじゃなく、存在自体が嫌なのである。
スーパーに行ってもしいたけの近くには絶対に行きません。
近くの家で椎茸の焼いている臭いがすると真夏でも窓を閉めてしまいます。
見るのも嫌なのでテレビの料理番組で椎茸が出てくると、すぐにチャンネルを変えてしまいます。
凡は料理番組が好きなのであるが、凡が機嫌よくテレビを見ていても椎茸が出てきた瞬間にチャンネルを変えようとするのです。
最近はさらに椎茸嫌いが加速しており、イラストできのこが描かれているだけでも、そっちの方を見ようとしません。
凡とミニボンは結婚して20年ちょっと経ちますが、結婚して間もない頃、1度だけサイがきのこ料理を作ってくれたことがあります。
ビニールの手袋をして、マスクをして作ってくれたときは、やっぱり嬉かったです。
しかし、そんな事までして料理をするのは可哀想なのでしなくてもいいと言ったのですが、それ以来我が家の食卓にきのこが並ぶ事は1度もありません。
あれが精一杯の挑戦だったのでしょう。
でもいいのです。食べたいと思う好きな物は家の外で食べればいい。
凡の好物はきのこなのです。
そして、ソウルではミニボンの好きな料理を食べればいいのです。
サイの好きな料理。
エビフライ、ハンバーグ、ピザ。果たしてこれらはソウルにもあるのであろうか。
まさか、冷奴などは無いであろう。
味付けのりは、ありますよね。ミニボンも大好物です。
そうだ焼肉なら二人とも大好物だった。
しかし、あれこれ考えて結局焼肉とは、少し単純すぎるか。
ソウルの焼肉は楽しい。
焼肉以外にもいろいろキムチ類がついてくる。
しかもこれがサービスなのだからたまらない。貧乏人はサービスが大好きだ。
このサービスにケジャンというカニのキムチが出てきたのだが、
これが美味しくて3度もお代わりをしてしまったことがあります。
いくらサービスでも4度目は言い出せなかった。
一体ソウルの人は何度までお代わりするのだろう。
ああ、ソウルでケジャンを食べたい。

コメント

  1. とっちゃん より:

    自分は本場のケジャンは食べた事がありません
    一度食べてみたいですね~
    でも横浜には在日の方々が多くお店を出している商店街がありまして、そこの韓国料理やキムチ&ケジャンは食べた事がありますが、なかなか美味しかったですよ!

  2. 凡蔵。 より:

    とっちゃん。
    横浜にそんな地域があるんですね。
    大阪にも鶴橋という所があって、最近はコリアン・タウンとかいう名前で有名になっています。
    昔から焼肉屋が集まっていて、わざわざ食べに行ったりします。
    市場には本場のキムチなんかも売っているんですよ。
    横浜は中華街しか知らなかったです。

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