平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう(2)

行きたいとなったら1泊でもソウルに行きたい。
でも、1泊ソウル旅行なんてうちの妻は納得しないだろう。
以前、北京旅行で大喧嘩をしたから私も言い出せない。
それは、3年前の事である。
一度中国大陸に上陸してみたかった私は、妻と北京旅行に行く事にしました。
どうして北京かというと、やはり最初に行くなら首都に行きたかったんです。
私は根っからの寂しがりや。人のゴチャゴチャいるところが大好きなんです。
そこで何をするということではありません。
そのゴチャゴチャの人ごみの中に身を置くことが好きなんです。
その人ごみの埃だらけの悪い空気を吸うのが大好きなんです。
自然は苦手だ。
コンクリートとプラスチックが好きなんです。
山や海なんて、どんな得たいの知れない生き物が住んでいるか判ったものではない。
海なんて、ただ身体をウニョウニョくねらせるだけの生き物や、
どうなっているか理解の出来ない構造の生き物が沢山いるではないですか。
私は海に行っても殆ど泳ぎません。海が怖いからです。
海の家で、おでんを食べながらビールを飲むの方が身体にいいのです。
山なんて、虫がウヨウヨいるではないですか。
もし一斉に虫が襲ってきたら失神するでしょう。
とにかく都会に行きたいのです。
私の知り合いがバリ島に遊びに行ってきたと言うのです。
そこで何をしたのだと訊くと、「いやあ、ホテルのプールでのんびりしてたの。」
という返事が返ってきたときは、新たな価値観に愕然としたことを覚えている。
それなら、大阪のプールでいいんじゃないかな。
その浮いたお金で美味しいもの食べたらいいんじゃないかな。
いいんじゃないかな。いいんじゃないかな。
そう問い詰めてみたら、「いいやん。楽しかったから。」
そうなんだよね。楽しかったらいいんだよね。
私みたいな、貧乏人にはそんな贅沢なことにお金は使えない。
そんな余裕がないことが悔しい。
お金がない事は辛いことだと悟りたり。
私というのは、バイキングに行って食べ過ぎて吐いてしまったり、
バイキングに行く前に胃薬を飲んで行って元を取らなくちゃと考えるような私なんですよね。
愚かな凡人。
でも、
凡でもいいじゃないか。
愚でもいいじゃないか。
その愚かな凡人としてしか生きることが出来ないんだから、愚かな凡人として,
そうソウルへ行こう。

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